お盆2018年08月10日

盆には少し早かったが帰省して父の墓にお参りをした。北の墓苑は山を切り開いて造営されており、市内を広く見下ろせる場所にある。我が家の先祖代々の墓の区画には五つの墓石があり、右側の三つが当家のものである。
左にある二つのお墓は、平たく言うならば他人のお墓です。近年、お参りにくる人がいないようで、墓前に植えられた松の苗木が伸び放題で、二、三年前から墓参りのたびに気にはなっていた。
今年に入り、発達した枝ぶりが当家の墓にまで覆いかぶさるようになり、看過できない領域に達するようになってしまった。誰も手入れしない松の木は三百六十度の方向に枝を伸ばしており、このまま放置すれば、当家のものよりも先に、お隣の墓石を押し倒しかねない勢いである。私は墓を守るために決心して、松の木の枝を切ることにした。父の墓参りの後、レンタカーに園芸用の裁ちバサミを積み込んで、墓苑に引き返し、やるべきことをやった。
枝を払った松の木はすっきりし、覆われて見えなかった墓石が姿を現して、墓場が綺麗になったのである。
この先、数年ごとに手入れの必要があるのかもしれない。

写真は文と関係ありません。自分が通った小学校のものです。
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