食べる女2018年10月02日

女の気持ちはわからないので男の観客としてはあまり感情移入ができない映画ではあった。東京で暮らす普通の女性たちの日常が描かれていると思えばいいのだろうか。共通しているのは誰かとうまいご飯を食べるという行為である。みなさん孤独なようでありながら、決して一人では飯を食わない。いや、一人で飯を食うことも多いのかもしれないが、映画の中に登場するのは、誰かと話しつつそれなりに手の込んだ料理を食べている場面である。
唯一の例外は最後の卵かけご飯を食うところだけだった。
私は小泉今日子が住んでいた家が好きだ。庭に置いてある七輪で魚を焼いて食べたいものだ。

「スカイスクレイバー」「クワイエット.プレイス」2018年10月04日

スカイスクレイバー

超高層ビルが舞台のアクション映画と言えば「ダイ.ハード」を思い出す。真ん中あたりの階で火災が起こり、上層階に閉じ込められるという設定は「タワーリング.インフェルノ」である。ラストのバトルなど「燃えよドラゴン」みたいである。時代が進んだぶん高層建築の構造はより複雑になり、高さも桁違いの規模である。近年の映画の映像表現に慣れてしまうと昔の映画など見られないかもしれない。

ドウェン.ジョンソンが鏡の部屋でラスボスと戦うまで、実に楽しかった。


クワイエット.プレイス

宣伝文句の言葉は適切だ。音を立てたら即死である。会話すら許されない。人類の大半が死滅した世界で生き残った家族は手話で意思疎通をし、砂をまいた地面を裸足で歩いて、音のない生活をしている。これはホラー映画であると同時にファミリー映画なのだ。お父さんとお母さんは子供達を守るために命をかけています。

エミリー.  ブラントさんが痛みに耐える演技が絶品で、見ているこっちの方が歯を食いしばってしまいます。


インテックス大阪2018年10月07日

二月のフィッシングショー以来の訪問である。地下鉄四つ橋線住之江公園駅で電車を降りて地上のホームに向かい、南港ポートタウン線に乗り換える。運転手のいない無人の車両で通称はニュートラムだ。
窓の外、埋立地の景色は住之江の競艇場から始まってフェリーターミナル、団地、球場、商業施設など様々で、雑然とした雰囲気であり、あまり計画的に開発されていないという印象ですな。

「日日是好日」「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」「劇場版コード.ブルー」「イコライザー2」2018年10月18日

日日是好日

茶道の映画といえば三十年くらい前の「千利休 本覺坊遺文」が記憶に残っている。茶道は武士の嗜みとして発展したもので、男のものだったという印象だが、現代においてはどちらかというと女性の方に愛好者が多いのだろうか。この映画の中で、お茶を嗜んでいるのは全員が女である。侍は消えた。


音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!

声帯を薬でドーピングして大声出しているロックミュージシャンの男と、声の小さすぎるストリートミュージシャンの女が出会って云々という話。始まりは吉祥寺である。なんだかダルくて途中で眠くなり展開がわからないが後半で韓国に舞台が移ってしまった。阿部サダヲはなんで韓国人に追いかけられているんだ?よーわからん


劇場版コード.ブルー

テレビドラマは見ていませんでした。グダグダの「音量を上げろタコ」の後で見たせいか、わかりやすいストーリー展開がすんなりと頭の中に入ってきて、気持ちよく鑑賞することができました。美男美女の医師看護士ばかりでリアリティはゼロですが、いいんです。ヒットしているのはわかります。ヘリコプターかっこよかったです。

イコライザー2

千円余分に支払ってMX4Dの劇場で見た。座席が動き、背中でツボ押しがあり、肘掛から風が噴射され、霧が吹き、左右の壁から画面と同じ色の閃光が放たれます。前作はホームセンターのおじさんだったが、今回はタクシー運転手に転職しています。ミスター.マッコールは非常に孤独な生活をしておられて、ある意味うらやましく感じます。自分にも卓越した能力があればと、私のような凡人などは憧れの念を抱くのです。クライマックスでは台風の襲来した海辺の町でアクションが繰り広げられます。座席が大騒ぎでした。ジュラシック.ワールドみたいな映画ではいいのかもしれませんが、この作品の場合、普通の劇場の方が落ち着いて鑑賞できたかなと思いました。


「若おかみは小学生!」「億男」「ルイスと不思議の時計(吹き替え版)」「モンスターストライクTHE MOVIE ソラノカナタ」2018年10月20日

若おかみは小学生!

子供向けのアニメなのだが、大人が満足しているという評判を知って、鑑賞しようと思った作品。キャラクターデザインも優しく可愛らしい絵柄で、小さな子供にも親しみやすいだろうと思いました。交通事故で両親を亡くした主人公のおっこが、祖母がやっている温泉旅館に引き取られ、学校に通いながら若おかみの修行をするという話です。旅館にとり憑いた幽霊や鬼が登場し、何かとおっこに構ってきます。自然豊かな温泉地に建つ日本家屋の旅館が、心を癒してくれますよ。

億男

三千万円の借金を背負った男。昼間の仕事の後、夜もバイトしながら必死に借金を返している。こんなに努力しているのに妻は愛想をつかして娘を連れて出て行ってしまい、挙げ句の果てには離婚を迫っている。そんな時、宝くじで三億円が当たるのだ。これで借金を返済してまた家族みんなで暮らすことができると思ったら、信頼していた友人が、三億円を持ったまま失踪してしまう。ここで警察や探偵が出てこないのがこの映画の見所で、主人公の男本人が金の行方を追って友人の関係者を訪ねてまわるのだ。妻は「あなたは変わった」とか理解不能の言葉を繰り返し、少しも歩み寄ろうとはしない。行く先々で金にまつわるいろんな話が出てくるが、話の最後に主人公にとっての慰めはあるのか。


ルイスと不思議の時計(吹き替え版)

字幕版があれば、そちらを優先したと思うが、観客にはファミリー層を意識したということだろうか。吹き替え版しかやっていなかった。ルイス少年は額に載せた大きなメガネがトレードマークでありまして「ど根性ガエル」のひろしみたいで、非常に好感がモテる。1955年の米国が舞台である。西洋のお化け屋敷の物語と言えば一番ピッタリくるように思った。ハロウィンのかぼちゃ、夜の古いお屋敷、墓場、魔法使い、死者の蘇る呪文。みんな子供が大好きなアイテムだ。ゼンマイ仕掛けの時計は風情があっていいですな。最近身近にあるのはスマホですからね。


モンスターストライクTHE MOVIE ソラノカナタ

東京の三分の一が空中に浮かび上がり、地上に残った部分と分断された世界。空中は旧東京、地上は新東京と呼称されている。旧東京に存在しているモンスターの間で戦争がある。人間の敵とそうではないグループにわかれているようだ。原案になったというスマホのアプリは知らない。旧東京が空中に浮かんでいる理由がもう一つよくわからなかったが、いわゆる「シールド」がなくなりつつあり、地上に落ちる危機に瀕しているという。普通の少年が超能力に目覚めていく過程が一つの見どころか。主役は少女キャラのソラです。



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